〈グルコサミン〉
性質・特色　⇒　細胞や組織を結合する役割があり、軟骨や腱などに広く存在する。
効き目　⇒　関節の周囲のクッションとなる軟骨を作ります。
　　　 　　　　変形性関節症による膝の痛みなどに効果がある。
使用法　⇒　一日に １０００～２０００ｍｇ を飲むと良い。
副作用　⇒　ほとんどの人に安全であるが悪心、胸やけ、下痢、便秘　等の軽い副作用を
　　　　　　　　引き起こす場合がある。
　　　　　　　　貝類に敏感な人にアレルギーが出る懸念がある。
その他　⇒　カニやエビの甲羅から取り出したチキン質が材料です。
　　　　　　　　食品では干し海苔やフカヒレ、オクラなどに含まれる。


〈コンドロイチン硫酸〉
性質・特色　⇒　軟骨やじん帯・角膜・血管壁など、体の弾力のある場所に存在する。
　　　　　　　　　　組織の伸び縮みを助け、又は栄養分を透過させ組織に栄養を補給する。
　　　　　　　　　　
効き目　⇒　関節の痛みが軽くなり病気の進行が遅くなる。
使用法　⇒　定められた使用量はない。
副作用　⇒　一般的に安全であるが、軽度の胃痛、嘔気を起こすことがある。
その他　⇒　食品ではブタや鶏等の軟骨に多く含まれる。サメの軟骨から作ったものが市販
　　　　　　　　されている。
　　　　　　　　グルコサミンとの組み合わせて販売されることもあるが、単独より優れた効果を
　　　　　　　　示す証拠はない。


〈ヒアルロン酸〉
性質・特色　⇒　皮膚や関節、目に豊富に存在し　１ｇで６Lもの水分を抱え込むほど保水力
　　　　　　　　　　が高い。
　　　　　　　　　　皮膚では肌の乾燥の防止、関節では関節液の円滑成分、目では硝子体の
　　　　　　　　　　緩衝などの役割がある。
効き目　⇒　皮膚の保湿効果
　　　　　　　　変形性関節症（ただし関節への注射の場合のみ）
使用方法　⇒　一日１２０ｍｇの摂取を続けると肌の水分量が高まり、シワの数が減少する効果
　　　　　　　　　が確認されている。
副作用　⇒　注射した個所に痛み、発赤の生じる恐れがある。
その他　⇒　ニワトリの鶏冠から抽出したものや微生物の発酵で生産したものが利用されている。
　　　　　　　　医薬品として変形性膝関節症の軟骨保護や白内障手術の補助薬、各結膜上皮
　　　　　　　　障害の治療などに用いられている。


※上記文献は次の資料を参照しました。
　　・日経ヘルス　サプリメント辞典　　２００６年版　　　日経BP社　発行
　　・健康食品のすべて　　　　　　　　　　　　　　　　　　同文書院　発行

＜平成22年7月28日　勉強会＞
　　　　　　　発表者　渡辺