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2013-12-23 14:06 健康・サプリメント情報

オスグット病

オスグット病   
                         H25年7月発表 作成者:佐藤(麻)

①症状と経過
 小学校高学年から中学低学年で、スポーツ活動をしている男児に多い。膝下数cmの骨突起部(脛骨粗面)が
 徐々に出てきて、痛みを生じてくるものをいう。激しく運動をした後や正座でこの部分を床についたときに痛い。
 安静時には痛くないが、(重症では安静時も痛む)スポーツを始めると痛みが再発する。成長期に特徴的な痛み。

②原因・病態
 大腿の前の筋肉(大腿四頭筋)が(お皿を介して)つながる脛骨の付着部の骨端軟骨の剥離。この時期は急激に骨が軟骨から成長する時期で、膝を伸ばす力の繰り返しによりこの成長軟骨部が剥離するために生じる。

③診断
 同部の腫脹・疼痛・圧痛によるが、大腿四頭筋の軽い拘縮を認めることが多く、X線所見も剥離骨片がみられるなど特徴的である。なお、X線像は健側との比較が大事。

④治療
 保存療法が原則。症状を強くさせないためには、安静・休息、大腿四頭筋を伸ばすストレッチや痛いところのアイスマッサージなどを行い、痛みが強いときにのみ鎮痛剤を内服したり、湿布をする。この方針で高校2年生頃に骨端部の融合が終了するのを待つ。これ以後まで疼痛が持続し、X線で膝蓋腱内に骨片が認められるような症例には骨片除去術を行う。

⑤スポーツ復帰
 痛くなければしてもかまわないが、この時期3~6ヶ月はスポーツをすると症状が強くなるので、スポーツ前後に上記ストレッチやアイスマッサージ、装具(脛骨の近位部の膝蓋靭帯部を圧迫する)などをした上でのスポーツにする。



参考資料
 スポーツ損傷シリーズ(オスグット病) 三笠製薬株式会社
スポーツ外傷・障害の予防と治療    株式会社 南江堂

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