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2012-07-19 09:00 健康・サプリメント情報

マルチビタミン・ミネラルについて

Ⅰ.マルチビタミンとは・・・

 人が生きていくうえで必要な栄養素を複数含んだサプリメントの総称です。ビタミンに関しては、だれでも知っている「C」から、マイナーな存在の「ビオチン」「葉酸」等を含めて全部で13種類のビタミンが存在します。その中から「K」を除いた12種類が入ったサプリメントが主流です。最近ではマルチミネラルもさらに配合したものも多くなってきています。ミネラルは100種類近く存在しますが、その中でも人が生きていくうえで欠かせない、「必須ミネラル16種類」の中から、既に取りすぎの「ナトリウム」や「リン」などを除いた10~11種類入ったものが主流です。


Ⅱ.マルチビタミンの特徴

 ビタミンやミネラルはお互いが助け合うことで、その働きを高めています。例えば、骨を作る栄養素としてはカルシウムが有名ですが、 他にもビタミンC・D・マグネシウムなども骨を作る過程で必要とされます。
骨を作るだけではなく、人が生きていく為には様々な栄養素が必要とされます。これらの
栄養素を複合的にバランス良く、手軽に摂取できることが最大の特徴なのです。


Ⅲ.主なビタミン・ミネラルの効能

<水溶性>
・ビタミンB1   疲労の回復を早める。糖質の分解を助ける。
(豚肉特にヒレの部分、玄米、ハムなど)
・ビタミンB12  赤血球の生成を助けて、悪性貧血を予防する。腰痛肩こりを緩和。
(アサリ、シジミ、筋子、牡蠣、ハマグリ、牛レバーなど)
・パントテン酸  ストレスへの抵抗力を高める。ビタミンCの働きを助ける。
(卵、牛乳、白米、大豆など)
・ビタミンC    コラーゲンの生成を助け、活性酸素を除去する。
(柿、オレンジ、ブロッコリーなど)
<脂溶性>
・ビタミンD    カルシウムの吸収を助ける。筋肉の収縮を助け、痙攣などを防ぐ。
(サケ、メカジキ、カレイ、きくらげなど)
・ビタミンK   出血した時、早く血を止める。骨を石灰化するのを助ける。
(納豆、モロヘイヤ、アシタバ、小松菜など)
<ミネラル類>
・カルシウム   歯や骨を形成。神経の感受性を静め、イライラを抑える。
(牛乳、乳製品、小魚、海藻類、大豆製品など)
・カリウム    余剰なナトリウムを排出。筋肉や心臓の収縮を正常に保つ。
(果物、野菜、イモ類など)
・マグネシウム  収縮した筋肉の弛緩を助け、痙攣や心筋梗塞を予防する。骨内のカル
シウム量を調整する。筋肉中のミオグロビンの成分となり、酸
素を筋肉に運搬、貯蔵する。
(レバー、海藻類、貝類など)
・銅       鉄の働きを助ける。歯や骨の形成を助ける。
(レバー、魚介類、豆類、ココアなど)


Ⅳ.摂取方法、副作用について

 空腹時を避け、できるだけ食後に摂取すると良いとされています。食後は胃腸が活発に動き、サプリメントの消化吸収が良くなるためです。
 また、摂取量を守ることが大切です。特に脂溶性ビタミンとミネラルは、摂り過ぎると過剰症が発症するので注意が必要です。過剰症の症状として、ビタミンAでは全身倦怠感、頭痛、吐き気、めまい、顔面浮腫、皮膚剥奪、脱毛、筋肉痛など。ビタミンDでは食欲不振、体重減少、尿意頻発、嘔吐など。ビタミンEではだるさ、悪心、下痢などが挙げられます。ミネラル類の過剰症としては、カルシウムでは尿路結石、他のミネラルの吸収抑制、便秘。マグネシウムでは下痢や筋力低下。鉄では頭痛、めまい、肝機能障害。カリウムでは腎機能の低下がある場合、高カリウム血症となり心機能障害になることが懸念されます。
このため、市販のマルチビタミン、ミネラルにおいても摂取量を守る必要があります。


<引用参考文献>
1.マルチビタミン徹底分析!,http://www.m-vitamin.net/ 2010.8.20アクセス  
2.「日経ヘルス サプリメント辞典 2006年版」,日経BP社
3.「健康食品のすべて」,同文書院

<平成22年8月25日 勉強会>
       発表者 矢澤

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